第888回 平塚市倫理法人会
経営者モーニングセミナー
- 開催日: 2026-1-9
- 講師: 宅野 順彦 平塚市倫理法人会 会員 平塚八幡宮 宮司
- 講話内容: 「年頭にあたり」
- 記録者:平塚市倫理法人会 副会長 安藤 文逸
講話「年頭にあたり」

「今年は何を話そうか、どうすれば皆さんに喜んでもらえるだろうか」 そんな風に奥様に相談したところ、「ありがたいお話は押しつけがましくなるから、やっぱり馬のお話が良いのでは?」という結論に至りました。
そんな、微笑ましいエピソードから宅野宮司の講話は始まりました。現在、平塚八幡宮では2頭の神馬(ポニー)が大切に育てられています。
●宮司の仕事とは?
神主、宮司、神職、世話人など、色々な呼称がある神職。神職とは普段どんな仕事をしているのでしょうか?
それは、神様にお供えすること。毎朝・毎夕の朝御饌(あさみけ)祭、夕御饌祭、これを365日x2回を繰り返す。加えて1日と15日には月次祭(つきなみさい)、8月15日の例大祭。ひとつ一つが神事だそうです。
それぞれの神事では、
「お祓い」→「神前に向かう」→「一礼」→「お供え」→「祝詞(のりと)」→「玉串奉奠」→「お供えを下げる」
を毎回同じように行う。
神事では「世の中が良くなるように」と「皆様のご健勝」を祈り、個人的な願い事はしないそう。
毎回同じようにやるのはそれだけで大変。でも、それが出来ることは、ありがたいこと、幸せな事と感じると仰っていました。
●神馬皐月(さつき)とのご縁
令和元年11月26日、天皇陛下御即位奉祝記念事業の一環として、今から950年程前より平塚八幡宮の御分霊を祀る岐阜県高山市鎮座櫻ヶ岡八幡神社に御縁ある方より神馬「皐月」が奉納されました。
令和元年5月26日生まれの元気で少しお転婆な優しいいい子です。食べること、走ることが大好きで、好きな食べ物は人参です。(平塚八幡宮ホームページより)
岐阜の櫻ヶ岡八幡神社と行き来するようになったのは50年ほど前から。岐阜から訪ねてきて意気投合したのがきっかけだそう。その後、お互いのお祭りで行き来するようになった。岐阜のお祭りでの直会(なおらい)の席で、「平塚」姓の方と同席した。平塚さんは、牛を飼育しており、馬も飼っていた。牛は出荷すると居なくなってしまうので、心の慰めに馬を飼っているとの事。直会でみんなでお酒を飲んでいたところ、馬に子どもが産まれそうとの一報が入った。もし、生まれた馬が白馬だったら平塚八幡宮に奉納しようという話がその場で決まった。そして、白い牝馬が産まれた。
●皐月が来てから生活が変わった!
牛は複数の胃で反芻するが、馬の胃は一つ。食べたものを直ぐに出す仕組み。餌は分けて与えた方が馬にとって負担が少ないとの事。でも最初は慣れていないから、1日2回から。その後、3回、4回、5回と増やしていき、今は1日6回の餌やりとなった。回数を増やすごとに落ち着きが出てきた。早朝に始まり、2~3時間毎に夜8時まで。飲み会などで遅くなる事があっても、23時までにはあげるようにしている。
毎日このペースでの餌やりはとても大変で、負担に感じることも多々あった。でも、馬の細かい変化に気づけるようになった。2年前、2週間ほど入院した。その時は馬の事が気がかりで仕方なかった。退院後、お酒を飲むことがなくなった。お酒は今でも「お休み中」と称して飲んでいない。
●心の変化&嬉しいニュース
こんな心の変化が起きた。
「めんどくさい」→「馬に申し訳ない」→「様子を良く見よう!」→「自分が病気になって良かったな」
皐月が来てから3年目に、牡馬「東風(こち)」を飼い始めた。昨年の夏頃から皐月の腰が張ってきた。心配になり獣医に診てもらうと妊娠していることが分かった!3~5月に生まれる予定。出産が今から楽しみ♪
午年に3頭目が増える。2頭目が来てから馬ごとに特徴があることが分かった。5頭目までは何とか(笑)
●1,000年の時間軸を生きる
馬を通じて、色んなことが分かるのが面白い。
1,000年前の出来事(分霊)が、巡り巡って「今」という時間に神馬とのご縁を繋いでくれた。気づかないだけで、1日1日があって今がある。そんなことを感じる。人の人生に比べて、神様の時間軸はとても長い。日々の暮らしに価値観を感じる。そう感じられることがありがたい。
平塚八幡宮は、全国6カ所に分霊したと言われている。またご縁があったら嬉しいな!
【拝聴の感想】
穏やかで優しい口調の中に、凛とした芯の強さを感じる宅野宮司。毎日朝夕の神事を欠かさず、さらに1日6回の餌やりをこなすその日常は、まさに「実践」そのものです。
私たちがつい「忙しい」「自分勝手に生きたい」と不自由さを忌避する中で、宮司はあえてその不自由さを慈しみ、楽しんでおられるように見えました。「鏡は先に笑わない」という言葉通り、宮司が馬に、そして神事に誠実に向き合っているからこそ、馬たちもまた心を開き、新しい命という「福」を運んできてくれたのではないでしょうか。
1,000年という壮大な歴史の繋がりの中に、自分の「今」を置いてみる。お酒を断ってまで守りたいものがある。その心の在り方に、経営者として、また一人の人間として、背筋が伸びる思いでした。ありがとうございました。
平塚市倫理法人会 副会長
安藤 文逸 記
会長挨拶

第888回目、8代目会長、令和8年、平塚八幡宮、8並びで末広がりのおめでたい会を迎えることが出来ました!
めっきり寒くなりましたが、健康管理に気を付けて行きましょう!本日もよろしくお願いします。
平塚市倫理法人会 副会長
安藤 文逸 記
会員スピーチ:岩下 奈美 会員

昨年4月、二宮町で「助産院おさんぽ」を開院され、訪問ケアを行っている奈美さん、入会のきっかけはフィットネススタジオで会員2人に出会ったこと。ご縁を感じて入会されたとの事でした。
産後のママはみんな疲れている。産後のママにしっかり食べてもらいたいという想いで日々働いているそうです。
ある日、「赤ちゃんって眠くても泣くんですか?」との質問をされて驚いたそうですが、この人が特別ではなかった。時代が変わったのを実感したそうです。丸山敏雄先生の「無痛安産の書」も読みましたが、今でも変わらない本当の事を伝えるのが私の使命、正しいことを伝える助産師になりたいと決意を新たにしたそうです。
万人幸福の栞第6条「子女名優」も実践し、「子どもが幸せに」の前に、親、更に自分自身も幸せにならなければいけないと感じていると報告してくれました。
これからも、沢山の幸せをどんどん生み出してくださいね!
平塚市倫理法人会 副会長
安藤 文逸 記
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