従業員約500名を率いる三代目社長の現場の声を聞くことができたモーニングセミナー。タイトルになっている「花一輪」って何だろうと思っていました。
画一的なマニュアルサービスではなく、そのときその場において、一人一人のお客様にどうしたら喜んでいただけるか、個々のスタッフが判断してフレンドリーなおもてなしをする。そういったおもてなしをフジマグループでは、『お客様に花一輪そえるサービス』略して『花一輪』と呼んでいます。
モーニングセミナーの案内の写真を見たときは、いかにもお坊っちゃまなお顔立ちに、昭和ポップのタイトルのような意味不明な講話タイトルに、きっと堅苦しい話になるだろうと覚悟しておりました。しかし、実際の中身はまず、よりわかりやすい倫理の解釈から始まり、それを現場にどう活かしてきたか、を具体的にお話くださいました。その内容は業種等に関係なく、多くの経営者にとってとても参考になるものあり、いい意味で期待を裏切られました。
花一輪はフジマグループ版職場の教養なわけですが、何が素晴らしいかというとHPで確認する限り、1165のエピソードを集めるまでやり続けてきたことです。「これから我が社は新たに○○に取り組みます!」と威勢のいいことを言うのが経営者だと勘違いしている人もいますが、先を見据えて考え抜いた結果を、それこそ結果が出るまでやり通していることが素晴らしい。(残念なのはここ2年ほど更新がされていないことですが・・・)
逆に言えば、企業のトップとして会社をどうしたいのかを考えぬき、それを実行に移さなければ、続けるものも続かないわけで、今朝の講話の中で一番学ぶべきことは、オリジナル職場の教養を作ったことでもなく、数々飛び出した格言でもなく、社長としての姿勢や行動そのものなのです。もし、今日職場に行って、今朝の講師の会社ではこんなことをやっている、うちでもやろう!と言ってしまった方がいたら、ご自身の会社の経営理念は、そして、それに合致しているか、何のためにやるのか、もう一度考え直してみるべきです。
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