経営者たるものどうあるべきか?この点について福澤顧問ご自身の経験を実に明確に講話いただき、学ぶべきポイントがいくつもあったように思います。驚いたのは常に具体的なデータ用い、それに加え知識や経験に基づき行動をされていた点です。
データを裏付けとする点は当たり前のように感じるかもしれませんが、特に中小企業の場合、データ的根拠に乏しくとも経営者自身の経験や人間関係で何とかなってしまうことが多く、データが軽視されがちなのが現状なのです。
このように特に大手の企業では当たり前の経営者感覚を持つ福澤顧問が示されたポイントが3つありました。
- 既成概念に捉われるな
- 10年先を読む
- 従業員のレベルを経営者と同じところに引き上げる
既成概念に捉われるな
長年一つの事業に携わっていると、その殻から抜け出せず事業が困難になり相談に来られる方が多く、その時にこのポイントについて改めて考えさせることで問題が解決できることがあるそうです。
逆に安易な事業拡張で失敗するケースもよく耳にしますが、福澤顧問がおっしゃることはそういうことではなく、どんなに小さな事業でも考えられること、努力できることはいくらでもある、ということなのだと理解しました。事業がどのような規模や状態であるにせよ、この点は常に意識しなければなりませんね。
10年先を読む
経営者も人生経験をある程度積めば、10年先の未来について、それなりの意見はできるものです。先日某携帯電話会社のトップも30年先を買ったと莫大な企業買収を行いました。しかし、これはデータを読み解くからこそできることであり、単なる知識の範囲やカンによるものとは雲泥の差があることは間違いありません。
さすがデータを片手にお持ちの福澤顧問だからこそ説得力のある話であり、経営者は常に時代の変化をデータを基に感じ取っていくことが必要なのだと思い知らされました。
従業員のレベルを経営者と同じところに引き上げる
例えば、経営者の考えるサービスレベルと従業員の考えるサービスは異なる。従業員のレベルを経営者の考えるレベルまで引き上げることが大切だとおっしゃいました。素直に納得された方がほとんどだったと思います。
しかし、まだまだ私のレベルが低いからなのでしょうが、個人的には逆に、経営者のレベルと従業員のレベルに差があるからこそ経営者なのだと聞こえました。つまり、経営者であるみなさんはそれだけのレベルにありますか?と言われたように感じました。
自分はそれだけの自負があると胸を張って言えますか?今朝の講話では経営者たるもののどうあるべきか?の一端をお聞きすることができました。まだまだ自分にはやらなければならないことが山積みのようです。
コメントを残す