令和6年12月20日(金)
第833回平塚市倫理法人会経営者モーニングセミナー
【見えないものに目をむける】
神奈川県議会議員 吉川 さとし氏
神奈川県議会議員の吉川さとし氏が講話者として登壇しました。
42歳という若さで活躍する吉川氏は、6人のお子さんを育てる父親としての視点から、自らのPTA活動の経験を交え、地域社会と政治のつながりについて親しみやすく語りました。
その語り口から、普段は意識しづらい政治や地域社会の課題が、私たちの日常生活にどれほど影響を及ぼしているのかを深く考えさせられました。
吉川氏が政治の道を志したのは、PTA活動中に直面した給食問題がきっかけでした。
相談先が分からず苦慮した経験から、地域の声を行政に届ける重要性を実感し、大磯町議会議員を経て、令和5年より現職の県議会議員として活動されています。
このエピソードを通じて、地域社会に潜む「見えない課題」に対し、行動を起こす勇気の大切さを教えていただきました。
講話では、議会の仕組みを「野球」に例えて解説しました。
行政は「ピッチャー」として政策案を投げ、議員は「バッター」として住民の声を反映しながら政策を打ち返す役割を担うという例えです。
この説明により、議員が住民の「見えない声」を拾い上げ、それを形にしていく大切な役割を果たしていることが分かり、改めてその重要性を実感しました。
普段目にしない議員の仕事が、いかに住民の生活を支えているかが鮮明に伝わってきました。
特に印象的だったのは、吉川氏が「大きな組織に頼らず、住民の代表として直接声を届ける」姿勢です。
こうした活動には、地域社会に深く根ざした情熱と覚悟が必要であり、その姿勢からは「見えない努力」に目を向ける大切さを感じました。
私自身も、見えないところで支えている人々の存在にもっと関心を持ちたいと思いました。
また、講話の中で掲げられた「政治を通じて日本創生」というテーマには強く共感しました。
吉川氏は、地方政治と市民活動が日本全体の未来を築く基盤であると述べ、「見えないもの」に目を向けることで、より良い社会を作る土台ができると力説されました。
この言葉は、日常生活の中で見落としがちな課題やチャンスをしっかりと捉える大切さを思い起こさせました。
【感想】
今回の講話を通じて、普段見えにくい地方政治の役割やその影響の大きさを再認識しました。
「議員はバッター、行政はピッチャー」という例えは非常に分かりやすく、議員の役割を具体的にイメージできました。
また、見えない声に耳を傾け、地域の課題解決に挑む吉川氏の姿勢には感銘を受けました。
私も、身近な社会課題に目を向け、それにどう向き合うかを考えるきっかけをいただきました。
最後に吉川氏は、「地域社会の課題解決には住民一人ひとりの政治への関心と共同行動が不可欠である」と訴え、講話を締めくくられました。
この言葉を胸に、私自身も「見えないもの」に目を向けながら、社会とのつながりを考え続けたいと思います。
幹事 釣一博 記
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