偉大なる常識

令和6年11月15日(金)

第828回平塚市倫理法人会経営者モーニングセミナー

【偉大なる常識】

一般社団法人倫理研究所 田形 健一 名誉研究員

田形名誉研究員の講話を聞かせて頂くのは、おそらく4度目になる。

その都度、明朗闊達でありながら骨太なお話に、いつも目が覚める想いだ。

いいや、頭を殴られたような感覚になる。

倫理法人会には「7アクト」と呼んでいる行動指針がある。

 ①あいさつが示す人がら、躊躇せず先手で明るくハッキリと。

 ②返事は好意のバロメーター、打てば響く「ハイ」の一言。

 ③気づいたことは即行即止、間髪いれずに実行を。

 ④先手は勝つ手5分前、心を整え完全燃焼。

 ⑤背筋を伸ばしてアゴを引く、姿勢は気力の第一歩

 ⑥友情はルールを守る心から、連帯感を育てよう

 ⑦物の整理は心の整理、感謝をこめて後始末

どれも日常に即していて、いつでも誰でも実践できる。

7アクトは、別名「偉大なる常識(グレイトセオリー)」と呼ばれている。

本日の講話は、特に①に相当する、「挨拶」について深堀りをする講話だった。

さて、挨拶が大切なのは良識として理解できるだろう。

しかし、経営者の勉強会で挨拶について講釈を受けるとは、なんとも馬鹿馬鹿しい! と、貴方は思われるだろうか?

田形名誉研究員はこんな話を紹介してくださった。

古代中国、白楽天(詩人)という人物が道林禅師に仏教の真髄とは何か?と問うた。

道林禅師いわく

「悪い行いをせず、善い行いをすることです」

白楽天は拍子抜けをした

「そんなことなら、3歳の童子でも言うでしょうね」

道林禅師は続けた

「3歳の童子でも言えることですが、80歳の老翁でも行うのは難しいでしょう」

白楽天は返す言葉を失い、礼拝をして去ったという。

とかく人間は、真髄や真理というのは高尚遠大であるに違いない、と思ってしまうところがある。

いわんや成功の真髄もである。

経営者は人間力が試される。

人間力は人柄にでる。

そして、「人柄は挨拶で作られる」と田形名誉研究員は言う。

挨拶を磨く。

そう考えている経営者がどれだけいるだろうか?

挨拶をするときは、

 ・明るく

 ・笑顔で

 ・心をこめて

この3つを意識すると、さらに善いと田形名誉研究員は言われていた。

まずはこれを実践していこうではないか。

もうできている人は?

さらに挨拶を磨いていこうではないか。

挨拶は、その場に相手がいなくてもできる、という。

 ・朝の目覚めのとき。

 ・食前食後。

 ・就寝の時。

いつでもできる。

物に対しても挨拶するのも良いだろう。

職場でいつもお世話になっている、物(道具、備品)たちにも挨拶をしよう。

挨拶ひとつをとっても、まだまだ実践のし甲斐がありそうだ。

良いと思えばやっていこう。

でないと80歳でも何ひとつ実践をせず、真髄という蜃気楼を眺めるだけの老人になってしまうかもしれないから。

大沢知明 相談役 記


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