1月5日(金) 第783回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
【新年をむかえて】宅野 順彦
平塚市倫理法人会 会員、平塚八幡宮 宮司
今回の講師は平塚市倫理法人会会員、平塚八幡宮 宮司の宅野順彦会員です。
新年一番最初の講話にふさわしい方だと思います。
お祭りの成り立ち、一年間の月の呼び方の由来、神事に関することなどのお話をいただきました。
その中でも祈年祭(きねんさい)と新嘗祭(にいなめさい)についてのお話が印象的だったのでお話したいと思います。
祈年祭は2月に行うのですが、名前だけ見ると祈年祭なので1月に行うのではないかという印象を受けます。しかしこれは旧暦が影響しているようで、今では1月〜12月までを1年間として扱っていますが、古来は米の取れる周期を1年として扱っていました。そのため旧暦の始まりは冬が終わり春になり、お米の栽培を始める現在の2月が始めでした。この時期に豊作を祈願するために始まったお祭り、それが祈年祭だそうです。
また、祈年祭に対応する11月23日に行う新嘗祭というお祭りがあります。このお祭りは全てのお米の収穫が終わったのを祝うために行っていたお祭りです。しかし今ではこの日は勤労感謝の日となり、仕事に関わった人たち全ての方に感謝を込めて行う日になりました。本来はお米の収穫を祝うお祭りが時代を経て仕事の多様化に伴い労働者全ての人に感謝をするように変化していったようです。
宅野宮司のお話を聞き私が感じたことは、全国各地で毎日色々なお祭りがあると思います。その中で、今はお祭りをただお祭りだー!花火だー!屋台だー!浴衣だー!楽しいなー!というようにしか感じていないことに気がつきました。
お祭りとは、本来神様に何かの祈願や感謝という背景があったはずです。現在ではそのお祭りの意味をしっかり理解してお祭りを体験している人がどのくらいいるのでしょうか。せっかくお祭りに行くのであればその意味を調べてみるとより、お祭りを楽しみ理解することができるのではないかと思います。
全国各地津々浦々色々なお祭りがあるので、皆さんも地元のお祭りの歴史について少し調べて見てください!
今年も新年よろしくお願いいたします。
栗田 將希 記
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