「命を護る教材」を造りたい

12月1日(金) 第778回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
【「命を護る教材」を造りたい〜キャリア教育教材開発の背景】加藤 千晃
ライフリテラシー 代表

講師は平塚市出身、2006年から約10年間企業の管理部門に勤務し、税・社会保障制度の知識の重要性を痛感し、ゲーム教材の構想が生まれた。「ライフ・リテラシー」(人生・生活に必要な知識や情報を持ち、使いこなせる力の意味で講師の造語)を提唱。

まず講話者が言いたいのは、将来の「自分と大切な人たち」を護るには自分や社会(の仕組み)の事も人任せにしない、という事。社会がどのように成り立って機能しているのか、税や社会保障制度の仕組み、お金がどのように回っているのか、です。これらは学校で学ぶことはほとんどなく、そればかりか知らないという事にさえ気付かない、政治家たちプロに任せても解決出来ないのが現状。どうすればこの分かり難い事を身に付ける事が出来るか、それがゲーム教材着想のきっかけだった。が、具体的には進まなかった。

2014年3月に「富士見市ベビーシッター事件」が起きた。シングルマザーが働いている間にベビーシッターに我が子を殺害された事件。シングルマザーは児童扶養手当を申請取得していなかった。月に4万円程度だが、それは稼いでいたお金と同額。この社会保障制度を知らないが為に大事な我が子の命を奪われたのだ、その思いでついに教材開発を決意した。

2014年「ひらつかフレッシュビジネスコンペティッション」において事業認定。翌年「入門!ライフ・リテラシーゲーム」を発売。これは社会を学ぶ「超リアル人生ゲーム」で、税金の仕組み、働き方の違い、労働法制の仕組み、選挙参加の意義などが、すごろく上で人生を予行演習が可能。10歳から対応していて子どもにも優しくや学生は楽しいので居眠りしない、社会人はアイスブレークとしてコミュニケーションツールとしても使える優れもの。多くの機関に採用され、小学校の社会科教材、中学校では進学決定後の知識として、高校では現在社会・家庭科・総合科目として、大学のゼミや教職課程だけでなく、養護施設・少年鑑別所・引きこもり支援施設などでも使われている。デジタル版等の続編もあり。

講師は現在も教材販売、教育機関での授業、企業向け社員研修など精力的に活動されています。
「漫画で学ぶ○○」は良く在りますが具体的に疑似体験が出来、学ぶツールとしては素晴らしく、自分の職場でも採用したり、家族で遊んだりしたいと思いました。このようなゲームは他のあらゆる分野を学ぶ際に応用可能ではないかと思ました。もう特許等は取っているのでしょうか(笑)。

佐藤研 記


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