8月4日 第761回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
【感謝の気持ちで新しい道を切り拓く】相山 洋明
有限会社エスプリ・デキップ 代表取締役
相山さんは平塚市夕陽ヶ丘でフレンチ料理H×M(アッシュエム)を中心に飲食店を経営している方です。
今回は相山さんに感謝の気持ちで新しい道を切り拓く〜地域と共に100年企業を目指す〜と題してご自身のこれまでの経験とこれからの経営に関してお話いただきました。
相山さんは2002年に独立をして現在のお店の経営を始められました。
独立のきっかけは当時勤めていた箱根のホテルのオーナーと指導やお店の方針などの確執が原因とのことでした。
退職を決めた時には他のお店から誘いも多数あったとのことですが、
当時は「こん畜生、絶対に見返してやる」という気持ちで平塚の地で独立決心したそうです。
独立当初は無我夢中で突っ走っていった結果、お店は連日行列ができ、警察が出動するほどだったそうです。
そこから数年して地元地域を応援したいという想いで2号店の出店・マルシェ・イベントの出店など地域活動に力を入れていたそうです。
地域活動に力を入れていくことで、自分のお店にも認知度・知名度が上がりいい影響が出る・売上が伸びると考えていたそうです。
当然のことのように思いますが、これが経営方針の間違いであったということに後々気づいていくそうです。
店舗の売上は上がっている状況で、新しい事業態の出店などを行なったそうです。しかし同じ食の業界でもテイクアウト形態の飲食店では中身は異なっていることや店舗の距離が少し離れていたことにより、スタッフや協力会社の方ともうまくいかないようになってしまったようです。
この時の相山のさんの考え方を振り返ってみるとアウトサイドインで考えていたそうです。周りが良くなれば自分もよくなるのは当然だと思っていたとのことです。
これが先述した地域活動に力を入れることや店舗運営においても反映していたとご自身でも振り返っております。
しかしそんな相山さんの考えが、独立開業したお店の15周年記念パーティーをきっかけにガラリと変わります。
15周年記念パーティーを開催するにあたり感謝を伝えるということをテーマに構想を練っていた時に、ふと自分の独立のきっかけになった箱根ホテルオーナーのことや当時厳しくも優しくお世話になった先輩方の顔や思い出が浮かび、涙が止まらなくなったそうです。
今の自分があるのは、これまでの人生の中でお世話になった方々がいるからである。お店を続けることができているのも一生懸命に働いているスタッフがいてくれるからであるということに気づいたそうです。
15年記念パーティーをきっかけにアウトサイドイン(周りが良くなれば自分もよくなる)という考えから、インサイドアウト(まずは自分が幸せであること、そして周りの人に影響を与えていくこと)に考えが変わったそうです。
スタッフとの関わりも変わり、月1でスタッフ研修や毎月給与明細に手書きメッセージを添えたり、スタッフ間のサンキューカードの取り組みをしたりなど積極的なコミュニケーションをとるようになったそうです。
現在もコロナという影響を大きく受けながらも相山さんは新しい挑戦を続けると決意して食品ゴミ・フードロス0にすることや100年企業として環境に貢献していけるようにサスティナビリティな取り組みにも力を入れていくことを決意し、その一環として平塚市下島に新たな店舗も2023年秋にオープンする予定です。H×M(アッシュエム)と相山さんのさらなる挑戦を応援していきたいですね!相山さん貴重なお話ありがとうございました。
幹事 田中寛人 記
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