死なない・ケガをしない災害の備え

第751回 平塚市倫理法人会経営者モーニングセミナー
令和5年5月26日(金) 6:00
koko防災 防災講師・コンサルティング 小島祥子 氏

講師の小島さんは元々食に関するお仕事をされていたとのこと。
防災講師になったきっかけは【東日本大震災】
地震発生時、小島さんは妊娠中。
お仕事に行かれていたご主人を急いで車で迎えに行ったが、普段は15分で行ける距離に5時間かかる大渋滞に巻き込まれ断念。
帰宅されニュースで震源地となった地域が大変な状況になっていることを目の当たりに。
「もしかしたら、自分が車で出て渋滞をつくる1台になってしまったがために救助が間に合わず亡くなってしまった方がいるかもしれない、、、」とご自身の行動に後悔する。
ご主人は後日無事にご帰宅されたが無知は罪だという想いから防災について考えられるように。

その後、【釜石の奇跡】の本当のエピソードを知る。
釜石の奇跡は釜石市の市立小中学校の生徒が集団で避難しほぼ全員無事だった。という話。
しかし、助かった児童の中に
自分を迎えに来ようとしたお母さんが途中で亡くなってしまったというとても辛い経験をした話を聴く。
「僕があの日、学校をずる休みしていたら、、、」
「僕があの日、風邪をひいていたら、、、」
「お母さんが死んでしまったのは自分のせいだ」
と12年経過した今でも後悔の想いがあるというエピソード。
ご自身もご主人を迎えに行った時に後悔した想いと重なる。

自分は訓練をしているから大丈夫、お母さんもそれを信じて自分の命を守って欲しかった。という話もあり
備えなかったことにより亡くなった命は残された人にずっと後悔が残る。
とお話しくださいました。

災害への備えとなると食料や災害時に必要な物を備える方が多いが
災害は時間も場所も選べない。突然やってくる。
物を揃えることも大切だが、一番は災害が起きた時を想像して何を備えるべきなのかを考え備えること。

大切な方の連絡先はメモで
外出時にはお水を持ち歩く
などは最低限やっておくと良いとのこと。

守りたいのは誰か?
そのためには何を備えたら良いか?
何かをしておけば助かったということを無くせるよう備えをすることの大切さを伝えてくださいました。

私自身、防災については学校の防災訓練くらいでしか経験、知識がなかったので
とても学びの多い貴重なお話しを聴かせて頂きました。
いつか来るだろう、、、の災害は本当に待ったなしで突然やってくるので大切な人を悲しませないため
できる備えをしっかりしよう!と思わせて頂きました。

平塚市倫理法人会幹事 長谷川 友香 記


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