第720回 平塚市倫理法人会経営者モーニングセミナー
【妊活と不妊鍼灸】
(株)Into you 代表取締役 湘南レディース鍼灸治療院院長 渡辺壮 氏
今では5.5組に1組の夫婦が、不妊の検査や治療を受けたことがあり、14人に1人が生殖補助医療により誕生している現状。
身近に感じる「不妊」に、我々はどのように関わっていけるのか。
平塚市北金目で鍼灸治療院を開院されている、「湘南レディース鍼灸治療院」Into you株式会社代表取締役 渡辺壮氏
この不妊という現象に、東洋医学の観点からご夫婦に向き合い活動されているお話をしてくださいました。
会社名「Into you」には「陰(in)と(to)陽(you)」
本来持ち合わせている陰と陽、良いも悪いもなく、相反する性質がバランスを取っていく、という思いが会社名に込められていました。
また、お灸の単位である「壮」を名前に持ち、氏名が使命になっていることを感じさせられます。
延べ8万人を超える方を治療し、日本不妊カウンセリング学会で登壇するなど、多くの実績を積まれています。
そもそも、不妊症とはどういう定義なのか。
日本産婦人科学会では、「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいう。
この一定期間については、現在は「一年」が一般的であると定義されています。
渡辺氏は、不妊治療を進めていく過程で何らかの不安や悩み、不調があるとして、カウンセリングに力を注いでいます。
初診で記入するカウンセリングシートはなんとA4用紙12枚。
沢山の問診から、体質や現状を的確に把握し、何が原因で不妊につながっているのかを明らかにします。
不調に気づけたことは、スタートラインに立ったに過ぎない。
卵巣から1か月に1個排卵される卵子は、排卵されるまでに約180日の期間を要す。
今排卵された卵子は、約180日前の身体の状態が影響しているということ。
身体の状態は、ストレスや食事、運動や睡眠が影響する。
鍼灸や漢方からアプローチすることはできるが、大切なことは日々の生活の過ごし方、心の在り方。
そのため、実際は鍼灸治療以外に、食事や運動などの生活スタイルも一緒に向き合い、カウンセリングをされています。
朝を制するものは1日を制す:朝活を、治療に通われている方と独自に、毎週土曜朝にzoomで開催。
朝活で健康のための学びやマインドフルネス瞑想を行い、週間目標を設定し実践しながら、心と体を整えていきます。
新しい命を迎えるために1日の過ごし方、心の在り方 実践すること
まさに倫理の学びが、妊活にも要約されていると感じる内容でした。
沢山の方を幸せに導くお仕事をされている渡辺氏。
最後に、通われている方にアンケートを実施し、企業でも妊活への理解を求める声を集められていました。
生理休暇などあるものの、男女雇用機会均等法により、利用しづらい、まだまだ理解を得られにくいのが現状。
今後の世の中に向けて、新しい命が迎えやすくなるように、経営者からみてできることは何だろう
妊娠出産・子育てについて、男女が共に理解を深められるような世の中になってほしいと願う講話でした。
山西朋子 記
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