第699回 平塚市倫理法人会経営者モーニングセミナー
テーマ:『 倫理の学び どのように活かすか会社と家族と 』
講話者:神奈川県倫理法人会 会長 アシスト・クルー(株)代表取締役 上野 博之 氏
今朝の講話は神奈川県倫理法人会の上野博之会長。会長任期二年目で、この8月に新会長に引き継ぐことが内定している。県会長としての2年間はちょうどコロナ禍での2年間と重なり、今回はコロナ禍で仕事、家庭、そして倫理法人会県会長として、倫理をどう活かすのか?というテーマでお話しいただいた。
上野氏はやはり倫理法人会で県会長を務め、現在は倫理研究所参与の長嶋氏が3代目社長を務めていたクリーニング事業を営む会社にて、血縁関係なしの事業承継を受け、15年前に社長に就任、現在はダスキン事業、ミスタードーナツなどの飲食のフランチャイズを展開している。
コロナ禍での事業は、当初ショッピングモールなどの店舗で休業が相次ぎ、売り上げは軒並みダウン。緊急融資などの手当で当面の準備したという。その額を聞いてびっくり、億のくらいのお金を用意したそうだ。
しかしその後、盛り上がったテイクアウトの強化で回復、ドーナツ屋さんというのが功を奏し、飲食の中でも早めに売り上げは回復した。またダスキン事業はモップなどだけでなく、コロナ禍で衛生面のサポートなど、新しい事業展開に発展しているとのこと。
結果的に融資を受けられたり、事業が好転したり、また補助金があったりと、難は乗り越えられたが、苦難の当初はそんなことはわからない。まさに信じることを試された二年。信成万事という倫理の言葉で、この2年間の仕事の出来事をまとめた。
家庭や倫理の会長としての活動でも、コロナによる新たな気づきや問題に直面するが、上野氏は倫理の実践により、全てを学びに変え、自らが変わることにより、対処している様子が見てとれる。
そして最後に倫理法人会とはどんな組織なのか?ということを語った。
【機能体組織と共同体組織】
機能体組織は目的達成のための組織。共同体組織は家庭やサークルなど、居心地や仲間づくりとしての組織。結論、倫理法人会は、この両方を内包した組織だと語る。
倫理には「馴れ合いではない優しさ、責め心のない厳しさ」という言葉がある。優しさと厳しさは一見相反するように見えるが、同居できる。そんな組織を目指そうとする強い意志と、改めて我々の所属する倫理法人会のあり方を考えさせられた。
こうして考えると、コロナという疫病は沢山の苦難をもたらした。しかしそれは新たな時代への変化のきっかけだと、今になっては思う。こうして倫理を学び、実践することで、皆コロナ禍を乗り越えこうしてここに集っている。
事業承継の際、先代の借入の連帯保証人となる印鑑を押した時、覚悟が決まったという。個人事業主でも会社の経営者でも、責任を取るのは自分。責任の重さを感じた時、人は本当に学ぶのかも知れない。私も上野会長より法人レクチャラーというお役を頂戴した。ひとりひとりに目を向け、力をくれる上野会長の任期はあと3ヶ月。私も微力ながら、精一杯恩返しをしたいと思います。
専任幹事 内山 聡 記










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