第696回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 断酒 』
講話者:平塚市倫理法人会 監査(株)アマヤ 代表取締役 清田 顕彦 氏
今回の講和者は、当会監査を務められている、清田顕彦氏。清田氏は平塚の草創期からの会員で、倫理歴も長い。コロナ以降モーニングセミナーにはあまり出られてないが、お役の監査をはじめ、昨年度の倫理経営講演会でお願いした図書紹介では、伝説的なパフォーマンスを見せるなど、とても頼りになる先輩である。
そんな清田氏は、昨年から断酒をしている。これは以前の会員スピーチで公開しているが、それから一年近くが経ち、その断酒の様子やその裏に隠された想いを語ってくれた。
清田氏はお酒が好きだ。私も入会間もない頃、一度お酒をご一緒したことがある。しかし今回語られた話から、お酒好きというレベルではない、酒豪であることがわかった。アルコールはご存じの如く依存性があり、酷くなるとアルコール依存症という病気になるが、違法薬物とはちがうため、悪いという訳ではないし、百薬の長とも言われる。清田氏にとってのお酒はもう欠くことのできない存在になっており、依存の状態に近かったという。そんな状態を心配したのは奥様、そしてお子さんは酔っ払った父を敬遠するようになる。
断酒していると言っていたが、その実態は私の想像より、かなりの覚悟と誘惑との闘いだった。結果的にまだ断酒は続いている。講話ではその葛藤の様子をありのまま語ってくれた。こうと決めたらやり抜く。そんな強い意志が、酒豪の清田氏を抑えているのかと思っていた。しかし自分は弱い人間だと語る。
いつ戻ってしまうかわからない。倫理法人会に入って13年。倫理をやめない理由もそこにある。倫理法人会は、経営や節税のテクニックなどではなく、家庭を大切にするなど、他の団体にはない学びをする。家庭に重きを置く、そして人を変えるのではなく、自分が変わるという学び。夫婦の危機も正直あったというが、それも倫理の学びで乗り越えてきた。
倫理を辞めてしまうと、背骨を抜かれたような感じになりそう。家族のため、自分のために、一番好きなお酒を断つ。独身だったら、倫理を学んでなかったら。絶対やらなかったであろう断酒。これがまさに実践。しかも100日という期限付きではなく、無期限の実践。自分の弱さを認める強さ。それが清田氏の魅力だと思う。
専任幹事 内山 聡 記
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