第694回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 倫理で見つけた“3つの幸せの法則” 』
講話者:神奈川県倫理法人会 副幹事長 ファインドヘルス 代表 吉田 貴芳 氏
講師の吉田隆芳氏とは、同じ県内レクチャラーというお役の同期生。そして年も同じということで仲良くさせていただいている。
彼は倫理に入る前から、多くの苦難を経験している。それだけに繊細で、優しい心を持つが故の葛藤も味わってきた。しかし倫理法人会に入り、さまざまな学びを通して今目の前に立つ吉田氏は、満面の笑顔でみんなに語りかけた。
「みなさん、今幸せですか?」
朝から倫理を学ぶ強者たちは、一斉に手を挙げる。そして隣の人と幸せのシェア。臨床心理士として活躍する彼のベースで、会場は笑顔に包まれていく。県内レクチャラーというお役は、神奈川県内で自分の体験を話すために、研修を受けていた。自分の話したいことではなく、倫理の体験を話す。みなさまの貴重な時間をいただいて講話するには、それなりの責任が問われる。
当初吉田氏はお役を受けることに消極的だった。自己肯定感が圧倒的に低い。それは自身の身体的ハンディキャップに由来する。彼は片脚が義足だ。18歳の時癌により脚を切断している。命は取り留めたが、あまりにも大きい代償。そして義足は彼のコンプレックスとなった。
しかし倫理法人会に入り、この義足の脚を曝け出すことで、少しずつ自分を受け入れられるようになったという。そんな彼が三つの幸せを語ってくれた。
与えられる幸せ
できる幸せ
与える幸せ
彼は倫理の学びの中で、この三つの幸せに気づいていく。そして今与える幸せのステージで実践しているのが、遠く和歌山に住む妹さんのこと。若くしてご主人に先立たれた妹さんは、3人のお子さんを育てながら、ご主人の営んでいたバイク屋を継いで、大変苦労しているそうだ。
そんな妹さんとは喧嘩して音信不通状態だったが、母親からの連絡もあり連絡を取る。メールで連絡を取り続けること一年。全く返信がなかった。しかし動画を送るなど工夫を重ね、少しずつ心を開いてきた妹さんに、倫理の学びを勧める。今では横浜市の会員となりzoomで参加するようになって、家庭も少しずつ良くなっているとのこと。
吉田氏は来季の横浜市会長が内定している。自分のコンプレックスを克服し、できる喜びを知り、与える喜びを実践している。
苦難は幸福の門
彼の生きてきた道は、普通の苦難ではないが、その分大きな幸福につながる道になっている。癌を経験しなければ、今の自分はない。そう言い切った彼は、シェア会でこう語った。有りたい姿を描くことで、マイナスもエネルギーになる。どんなに自分が苦しくても、先を見てありたい姿を描く。乗り越えた者が持つ、強いメッセージは、参加者の心に響いたと思います。
専任幹事 内山 聡 記
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