第686回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 新春を迎えて 』
講話者:平塚市倫理法人会 会員 平塚八幡宮 宮司 宅野 順彦 氏
今回のモーニングセミナーは、新年最初に行われるはずだった、ひらりんの会場でもある、平塚八幡宮、宅野順彦宮司の講話でした。新年の最初のモーニングセミナーは前日の雪のため中止となったため、この時期に開催となりました。
宅野宮司は、毎年新年ということで干支にちなんだ話をされるが、今年は2月も終わりということで、このコロナ禍に起こった出来事について、お話くださいました。
コロナからの気づき。
これまで繰り返してきた神社の行事も制限されたこの2年、当たり前はないと改めて感じる。そして自粛で空いた時間には、八幡宮にいる神馬さつきと過ごした。そのエピソードを話す姿から、神馬さつきへの愛情が溢れていた。
夏に大きな椎木が虫にやられてしまったという。再生は難しいということで、木を伐採すると、そこにポッカリと大きな空間が広がる。こんなに影を作っていたんだ。そして隙間から陽が差し込むと土が乾く。乾いた土は砂埃となり、これまでの自然環境は変わってしまう。しかし周りに木が隙間に伸びてきて、だんだん隙間が埋まってきたという。
木一本だけではなく、木が集まって森になる。そこに影ができ潤いが生まれ、他の木が補い合ってさまざまな生物とともに続いている。木一本を見ると無くなってしまうが、森は無くならない。さまざまな木や生き物の多様性が、補い合い森という生態系を作り、森という単位になるとなくなることはないのではないか。
保育園では植樹をするが、木を植えるのではなく森を作るという意味を伝えている。この先も続く神社の営みに重ねて、限りある命と続いていく歴史についてお話しくださいました。御神木は300年以上だという。
全ては物の見方、心の置き方。
良いか悪いかは、見方で決まる。
神様の言葉は聞こえない、神様の姿は見えない。その見えない神様の言葉を伝える宮司さんは、神に寄り添って生きている。
講話の後は本殿に参拝させていただく。宮司は神様の代わりとなり、お祓いをしていただいた。
少し遅くなりましたが、新たな一年のスタート。改めて素晴らしい環境で学ばせていただいていることに、改めて感謝の念が湧きました。
専任幹事 内山 聡 記
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