第685回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 ウィズコロナの経営は人材ファースト 』
講話者:平塚市倫理法人会 副会長 株式会社 玄 代表取締役会長 井出 隆夫 氏
今回は当会の副会長、井出隆夫氏の講話。井出副会長は平塚市倫理法人会が発足した時も副会長として、会の設立に尽力した立役者。その後おそらくずっと副会長を務めて会をずっと見守っている。
美容業界では有名かつ、異端児なのかもしれない。
家族経営の理容師から、現在は全国に直営店69店舗、社員数362人のグループと美容師の学校を持つ、グループのトップ。今回はコロナ禍での経営について、この会社を大きくしたノウハウを交え、35分で余すところなく伝えてくれた。
コロナパンデミックは美容業界にも容赦なく襲い掛かる。一時初期の緊急事態宣言の時は、客足は止まった。しかしその後、V字回復をみせる店舗とそうでない店舗に分かれた。違いは絆だったという。
苦難をそのままにせず、しっかりその違いを分析して、更なる成長につなげているという。この強さの秘密は井出氏の経験から。一度破産を経験している。そこで全てを失った。地位もお金も、プライドも失った時、本当の強さがわかる。
来なくなったお客様に電話をし、なぜ来なくなったのか理由を聞く。そして、次のお客様には同じ理由で失客しないようにする。人を雇うのも、辞めていくスタッフに理由を聞く。あえて耳の痛いことをすることで、苦難を次の成長につなげる。
なかなかできることではない。そんな改善を繰り返し、現在のコロナ禍にも負けない成長を続ける井出氏。大切なのは人。髪を切るだけでなく、人を育てる。今回の講話は、そのための今すぐ役立つようなノウハウを教えてくれた。失敗から学ぶ。同じ失敗は二度としない。苦難を福門に変えてきた。
みなさんメモをとるのが大変なくらいの情報量。それだけ中身の濃く、気づきの多い講話でした。
専任幹事 内山 聡 記
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