第646回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 人の命が輝く愛和力 』~6年半の鬱地獄は、神様からの大きなギフトでした~
講話者:東京都港区倫理法人会 竹原 義人 幹事
溢れる笑顔が印象的な竹原さんと出会ったのは、2月に行った富士研修所、通称富士研での宿泊研修の場でした。たまたまワークで一緒になった彼は、笑顔がとても印象的だった。その笑顔からは五年前重度の鬱病を患っていたとは想像できない。
痛い以外の全ての感覚を失い、死のうと思い高速道路の中央分離帯に車ごと衝突させたという。奇跡的に怪我もせずに済んだが、その鬱病はさまざまな国家資格を持った専門家のところでも、よくなることはなかったそうです。
鬱病は愛の欠乏。彼の奥さまは、お父様を自死で亡くしている。危機の機はチャンス。今多くの危機が渦巻いている、愛の欠乏渦巻く今は、大きなチャンス。
鬱になった原因を遡ると、長男であった幼少期に遡る。長男特有の弟、妹に感じる嫉妬。募る嫉妬は親の言うことを全て聞く、イエスマンとなっていく。自分の意見に反してイエスを言うことは、厳しい会社時代になると、自分を追い込んでいく。自分を犠牲にし、自分を否定することで、鬱病は発生する。イエスを言うことで出世すると共に大きくなる責任に、鬱病は深刻になっていったそうです。
お金は稼ぐが、家族からも見放され、離婚も経験する。そんな鬱病も7人のサムライならぬ、7人の人との出会いによって、徐々に癒されていく。中でも元吉本芸人のてんつくまんさんとのエピソードは印象的だった。鬱病で死にたいという私に、笑っておめでとうと言うと、死にたいっていう夢は必ず叶うと。他に夢はないか? カレーが食べたい、酒が飲みたい。簡単な希望は叶う。もっと夢はないか、次に会う時にまで10個考えてこいと。
大丈夫? これまでみんなにこう言われてきた、しかしある人に大丈夫。と言われた。疑問形の大丈夫?は人を追い詰める。しかし断定の大丈夫は、受けて立つ覚悟。
救われた彼は、愛とはなにか?幸せとはなにか?人間とはなにか? 自分のルーツから人間のルーツを探るため、原点と言われるアフリカのマサイ族と出会い一緒に暮らすという体験をしている。さらには貧困のスラム街。ゴミの山に暮らす人々、何もないマサイから学んだのは、幸せの原点。家族と仲間、食べるもの、歌を歌えること。あるものにフォーカスすれば幸せ、ないものを見ると不幸。我々日本人は贅沢になりすぎ、幸せのハードルを上げすぎて、欠乏感を感じている。
普通ではない体験は強烈な説得力と共に、幸せの定義を炙り出す。愛とは光を与えること、そのファーストステップは見ること。万人幸福の栞には見るが沢山ある。
最後に愛和とはで講話は締めくくられた。
倫理法人会にはいろんな人がいる。マサイ族と一緒に暮らすなんて、なかなか無い究極の体験からの学びをシェアしてくれるなんて。実は前日、彼と食事会にて、マサイやアフリカの話を沢山聞いた。とても講話の35分では語り尽くせない体験は、次の機会にどこかで聞きて欲しいと思う。
肯定の大丈夫を竹原さんに与えた人は、今日東京からこの会場にサプライズで応援に来ていた、港区倫理法人会の川上美保さん。6月には彼女の講話が待っている。これからも平塚のモーニングセミナーから、目が離せない。ぜひ足をお運びください!
専任幹事 内山 聡 記
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