第627回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 めんどうくさい世の中 』~今こそアナログな世の中を目指さなければいけないと考える~
講話者:(一社)倫理研究所 法人局 法人スーパーバイザー 川内 美喜男 氏
平塚市倫理法人会では伝統に則り、他の倫理法人会が年末年始のモーニングセミナーを休会とする中、元旦もモーニングセミナーを開催しました。年越し後、数時間の睡眠での開催はちょっと大変でしたが、セミナー会場から初日の出も拝む事ができ、又、終了後にはとても綺麗な富士山の姿も見ることが出来、とても清々しい気持ちで新年を迎えることが出来ました。このような年の始まりを迎えられた事を皆様に感謝いたします。
講話は、倫理研究所 法人局 法人スーパーバイザーで、平塚市倫理法人会 相談役も務める川内美喜男氏が務めてくださいました。お話の各所に笑いを散りばめ、初笑いをいただきました。日の出時刻には、お話を中断し、みんなで初日の出を拝む時間も取っていただき、新年早々とても楽しい時間になりました。
‟おじいちゃんは言っていた。「むかし、お金は無かったけど、笑顔がいっぱいあった。世界とはつながっていなかったけど近所とはつながっていた。」” みなさんは、この言葉から何を感じますか?この言葉は、2011年の東日本大震災後に良く聞かれたフレーズだそうです。
回覧板はいらない。自治会には入りたくない。子供がいるのに子供会には入らない。お祭りの音がうるさい。など、面倒くさい人との繋がりを嫌う人が増えているそうです。それで本当に良いのでしょうか?
今回のお話は、そんな疑問を投げかけられ、考えさせられるお話でした。心に残る言葉も沢山聴くことが出来ました。
「人それぞれの物差しは違う。価値観も違う。だから面倒くさい。相手を自分に近づけるのか、自分が相手に添うのか?」
「奪い合えば足りなくなり、譲り合えば余る。日本人はこの精神を忘れてはいけない。」
「攻撃する事ではない。支え合うこと。」
「人間にとって最高の幸福とは、1年の終わりにおける自己を、その1年の始めにおける自己よりも、遥かに良くなったと感ずることである。」
「生きると、生きて行くとは違う。生きるとは、人に貸を作って行くことである。生きて行くとは、人に借りを返し続ける事である。」
「民主主義国家は、いつも弱く見えるが、歴史的に勝利を収めて来た。それは、過ちを正してきたからだ。」
「誰でも間違いは犯す。でも間違ったら、いつでもそれを元に戻す。倫理ではそれを学ぶ。赤信号。」
「今まで見えなかったものが、様々な出来事から見えるようになる。見ようとする努力が倫理の勉強。」
「人に、物に感謝する事を忘れずに。」
みなさんは、これらの言葉を読んで、どう感じられましたか?めんどうくさい世の中、実はそれは人と人との絆を深めてくれる世の中。震災や、水害、今回のコロナ禍など、いざという時に役に立つ。災害等は普段気づかない事を気づかせてくれる赤信号。でも人は喉元を過ぎればすぐに忘れてしまい、間違ったことをしてしまう。間違いに気づいたら正していけばよい。それが、より良い世の中を作ると信じて!
今年一年が、皆さまにとって良い一年になりますように!
副専任幹事 安藤 文逸 記
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