第590回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『豊かな人生を生きる為のヒント』
講師:今村 佳広 氏 平塚市倫理法人会 会員 (株)甲斐組 代表取締役
(株)甲斐組は、平塚市内に事業所を置き、建設業、道路整備、上下水道工事等を幅広く展開する総合建設業者です。本業のみならず、むしろ地域貢献活動、人との繋がりを大切にする活動を第一優先で行っているそうです。
今村氏は元ラガーマン。ラグビーを通じて学んだ様々な経験や、ご両親への感謝、なぜ地域貢献活動=人と人との繋がりを大切にする活動を行っているのか、豊かな人生とは、「頑張る」と「ベストを尽す」の違いとは等々、非常に感銘を受るお話をしてくださいました。
豊かな人生を送っている人とそうでない人。あなたはどんな判断基準を持っているでしょうか? 今村氏は、豊かな人生を送っているなと感じる人は、「怒らない」「朗らか」「穏やか」「品がある」「人を褒める」総じてポジティブ。逆にそうでない人は「いつも愚痴を言う」「泣き事を言う」「人の悪口を言う」「自分を卑下する」「他人を認めない」総じてネガティブだと言います。
私自身を振り返ってみると、調子の良い時はポジティブ、辛いことや嫌な事があった時はネガティブと、双方入り混じった状況かな?と感じました。多くの人が似たような状況ではないでしょうか?
では、辛いことや嫌な事があった時もポジティブである為にはどのように考えたらよいのでしょうか?
そのヒントが、「頑張る」と「ベストを尽す」の違いであり、「ベストを尽す」を意識すると良いと教えていただきました。
「頑張る」・・・「私、頑張んなきゃ」と自分の中で思っていると、上手く行かない時に、
「頑張ってるのに何で上手く行かないんだ? なんで? なんで?」という変化が生まれる。
→躓いたときに起き上がるのが難しくなる→自己批判→ネガティブな心。
「ベストを尽す」・・・頑張るとは違う。今置かれている状況下で、自分がやれることを全力でやる。
全力でやるので、なんで?なんで?には転ばない。上手く行かなかったとしても、
より良くするためのバネになる。ベストを尽すと周りの人も不思議と引き込まれる。
失敗も財産になる→ポジティブ
いかがでしょうか? 「ベストを尽す」という考え方に切り替えたいですよね。私は強くそう感じました。
この考え方は、倫理の教えにもしっかりと合致しています。
倫理繫がりでもう一つ感銘を受けたお話を。
頭を鍛えるには、勉強をして頭を使えば良い。体を鍛えるには運動をして筋肉を使えば良い。では、心を鍛えるには何をすれば良い? 心の成長の元(基)は? みなさん答えられますか?
それは、人間関係で嫌な事があった時や強いストレスを感じた時、困難が降りかかった時だと今村氏は言います。その状況から逃げずに周りの人達の力を借りてでもベストを尽し、克服した時、又、上手く行かなくても自分の心で納得した時に心は成長するのだそうです。まさに倫理で教えるところの「苦難福門」です。
今村氏は倫理の勉強はあまりしたことが無いそうですが、ご自身の経験からそれに気づき、実践しているのは凄いことだなと思いました。(株)甲斐組の事業が大きく発展し、地域の方々から喜ばれ感謝されているのも納得です。
倫理の勉強をしてこの様なお話を聞くと、更に理解が深まります。倫理法人会に入って本当に良かったなと改めて感じることが出来たお話でした。「ベストを尽す」を意識して心を成長させて行こうと思います。ありがとうございました。
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