平成26年11月7日(金)の講話は、劇団四季で1ヶ月主役を務められた経験をお持ちの佐藤政樹氏。
人々に感動を伝えるために日々意識する本質は、
- 「なぜ、自分はここにいるのか」を常に考え、
- 飾りを捨て「そぎ落とし。ありのままの自分。」でそこに存在し、
- 「実感して語る」ということだそうです。
倫理法人会では、モーニングセミナーを開催するに先立ち、毎回、早朝より役員朝礼を行っている。その目的は、セミナー参加者を明るく迎えるためである。人々に感動を伝えるために日々意識する本質は、モーニングセミナーを運営する我ら役員全員に必要な心得であると感じる。
役員朝礼では、活動指針、心得、スローガン等多くの事を全員で唱えている。多くの会社でも、社員に、その会社にふさわしい社員としてあるべき心得等を唱えていることであろう。
そこで、唱えられていることは、素晴らしい内容のものばかりであると思われるが、何度も唱えていると口先だけになると、佐藤氏は言う。佐藤氏によれば、そこでのポイントは、「実感して語る」ということになる。
あいさつが、示す人柄躊躇せず先手で明るく、ハッキリと。
返事は、好意のバロメーター、打てば響く 「ハイ」の一言。 ・・・
果たして、自分は、毎回「実感して」唱えているだろうか、今朝も勉強になった。
佐藤政樹氏 講話概要
22歳で就職活動に失敗。大きな挫折を味わう。
23歳の誕生日に鏡に映った自分の姿に愕然とする。
23歳からクラシックバレエを習う。それから5年かかって、劇団四季入団と国家資格である気象予報士に合格。
以後、劇団四季では毎年の契約更改を経て10年間「生き残る」「人間になりたかった猫」では主役。「すごいでしょ」と自慢話をするのではなくて、フリーターから泥まみれ、失敗続きで四季での主役に至るまでのストーリーを聞いて欲しい。
主役だった1ヶ月間は自分にとって10年にも値するすばらしい経験。
世界の超一流のプロが自分のためにエネルギーも時間も使ってくれる。講話の目的と意義
プロフェッショナルのぶれないパフォーマンスとは?
人は、なぜ感動するのか?「ライオンキング」は週8回の公演。年間にすると250回にもなる。
その時々でばらつきなく、何度でもお客様を感動させ、リピーターにもさせるのはなぜか?それは、ひとつのはっきりした「型」があるから。
ぶれない「軸」がどっしりとしているから。である。プロの型とは?
「軸」=「型」が一本通っていれば パフォーマンスが落ちたときも立ち戻ることができる。
一方で、調子が良すぎて自分の体がいつもより軽く動けるようなときにも、平常心に戻ることができてくる。「型」とは一種の「フィルター」。
「型にはまるな」とか「型破り」とかは「型」ができる人が言う言葉。たとえば呼吸法ひとつとっても、おへその下に風船があるように意識し、「腹から」できるようになると、全く違ってくる。
感動を伝えるために日々意識する本質
感覚的にやっていることでも、もっと本質をとらえる。
「発声する理由がなかった」が「発声」は「発想」心の底から思っていることを、下腹から感情を込めて出す。
「伝える」ことと「伝わる」ことは違う。決してうわべだけ、口先だけでは相手には伝わらない。
なぜ、ここ にいるのか?そぎ落とし。 ありのままの自分。
かっこつけない、装わない、アクセサリーをはずした、「自分で」語る。実感 して語る。
それが相手に伝わること。記:平塚市倫理法人会 副会長 成瀬正憲
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